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試験にも合格したことだし、忘れる前に去年の試験について検討してみる。ただし、損保2の問題6(論文)だけを対象に。

書き出してみたら長くなりそうなので、何回かに分けますね。

去年の第1部(問題1~5)は割と簡単な問題ばかりでしたので、不合格Ⅲ(第Ⅰ部最低ライン未達)の方はとりあえず教科書を読むところから始めてくださいとしか言えません。
・・・・・・そもそも第Ⅰ部で最低ライン未達のようだと、間違いなく第Ⅱ部は足切りです。

損保1も受けてないので割愛。

一応合格したので16点以上とれているのですが、どれだけ点数貰えたのかは分かりません。それでもいいという方は↓からどうぞ。

まずは問題から。


問題6.次の(1)、(2)の各問に答えなさい。(40点)

長期の損害保険商品(ここでは、保険期間が1年超の商品を指すものとする。)に対する経済価値ベースの損益管理のあり方について、以下の前提を置いて検討する。

  • 損害保険負債については、1)保険契約から生じる将来の期待キャッシュフローの評価時点での推定値を評価時点の市場金利で現在価値に換算した金額と、2)保険契約から生じる将来のキャッシュフローの金額およびタイミングの評価時点における不確実性に対する調整額、の合計を再保険ネットベースで評価する。
  • 損害保険負債に対応する運用資産については、評価時点の市場価格(市場価格が存在しない場合は市場と整合的に評価された価値)で評価する。
  • 上記の損害保険負債および運用資産の前期末から当期末への変化額は損益に反映される。

これらの前提のもとで、以下の問に答えなさい。

(1)次の①~③の長期の損害保険商品のうち2つを選び、上記の経済価値ベースでの損害保険負債の評価方法と、現行の財務会計上の責任準備金(異常危険準備金、危険準備金および契約者配当準備金は除く)の評価方法の主な相違点を説明しなさい。
①積立保険(払戻積立金部分)
②第三分野保険(ただし、医療保険など疾病リスクを担保するものに限る)
③火災保険(保険期間)が1年超のもの

(2)長期の損害保険商品に対する経済価値ベースでの損益管理のあり方について所見を述べなさい。


1.テーマ
昨年度の「統合リスク管理」に続き、今年は「経済価値ベースの保険負債評価」がテーマという受験者としては予想通りの展開でした。 ただ、「経済価値ベースのソルベンシー」かと思っていたところが、「経済価値ベースの損益管理」となったので、戸惑った受験者が多かったようです。

平成22年6月16日付で金融庁から「経済価値ベースのソルベンシー規制の導入に係るフィールドテストの実施について」が公表されており、各社にフィールドテストを求めていたので、今年のテーマはソルベンシーしかないと思っていたのですが(^^;
そのために短期的見直しについて事前に覚えておいたのですが、結果的に問題1で役立ちました。

 

2.問題文前段
まず、問題文自体が非常に長いです。これは、経済価値ベースの保険負債評価については現時点で画一的な手法が定まっていないためでしょう。一応、教科書の付録Cにある程度の記載はありますが、大まかな概念的記載しかありません。また、監督指針にも「市場に整合的な原則・手法・パラメーターを用いる方法により導かれる将来キャッシュフローの現在価値に基づく評価をいう。」とされており、やはりどのように計算するのかは定められていません。

つまり、経済価値ベースの保険負債評価について、教科書や法令に記載がほとんどないが、自分で調べて理解しておく必要があるということです。
一番簡単なのは、前記のフィールドテストは全社で実施しているため、必ず社内に担当者がいます。その人に具体的な計算手法を聞いておくことでしょう。

3つの黒丸を簡単に整理しておくと、

  • 保険負債の評価=期待現在価値+リスクと不確実性に関する調整額
    ※再保険ネットベースで評価
  • 資産の評価=市場価格
  • 資産・負債の含み益は損益へ反映
    ※国際会計基準と同様

1つ目の式については、教科書の付録Cを参照してください。ただし、前述のとおり、「期待現在価値」や「リスクと不確実性に関する調整額」の具体的な計算方法は記載されていませんので、各自で理解しておかなければなりません
「リスクと不確実性に関する調整額」の計算方法については、教科書に例として「資本コスト法」が挙げられていますが、実際の計算はあんなに単純ではありません。(例えばQIS5でも資本コスト法が採用されていますが、将来各年度のSCRを全て計算しなければいけません。)

また、「再保険ネットベース」は、欧米では日本のように再保険部分を負債から控除せず、負債をグロスベースで評価し、再保険部分は資産計上することが多いのですが、今回の設問では現在の日本の会計基準に合わせるということです。
実務上、現行の責任準備金がネットベースのため、グロスベースにするには調整が必要だったりと問題点もあるのですが、この点については考慮せずに考えるということでしょう。
※例えば、出再未経過保険料や出再IBNR備金は監督指針に簡便計算式が与えられています。

2つ目の資産評価はあまり論点ではないかと思われます。市場価格の存在しないものの例として「貸付金」がありますが、このようなものについても市場と整合的に評価する必要があります。ただし、あくまでも主な論点は保険負債の評価なので、資産側をあまり検討してもしょうがありません。(そもそも試験中はそんな時間もありません)

3つ目は国際会計基準でいう「包括利益」にあたるのでしょうか。(国際会計基準に詳しくないので。。。)
現行の会計基準では、「責任準備金・支払備金の戻入・繰入」が損益に関係していますが、経済価値ベースでは単純な話ではなくなります。これは(2)で検討することになる点です。

 

問題の前段を整理しただけで長くなったので、一旦ここまで。次回問題(1)を考えてみたいと思います。

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